女性社員の事務制服が存続されている理由:企業をアピールするため!

女性社員の事務制服の存続が危ぶまれる時期がありました。

2007年4月に制定された改正男女雇用機会均等法により、男性だけが自由な私服で仕事ができ、女性が与えられた事務服で仕事をすることが、男女が平等に働くという見地から外れていると考えられたためです。

しかし、ここ数年では多くの企業が女性社員の事務制服が見直され、右肩上がりで支給されるようになってきています。

このように一度は廃止の方向に向かった女性社員の事務制服が、なぜ再度見直されて採用を検討する企業が増えてきたのでしょうか。

企業にとってのメリット

費用をかけてまで事務制服を採用することで、企業側にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

顧客に企業をアピールすることができる

美しい制服、格好のよい制服は顧客に対して企業をアピールするよい材料になります。

また顧客側にとって取引する企業の社員が制服を着ていれば、「誰が社員なのか分かりやすい」「役職の区別がつき易い」といったメリットがあります。

そのほかこれから就職活動する学生の中には、「あの制服を着てみたい」「あの制服をして仕事をしてみたい」といったように、制服の良し悪しを企業選択の一つの条件にする学生も多くいることから、新しい人材を集める時にも制服はその効果を発揮するでしょう。

管理がしやすい

もう一つの企業側のメリットとして、働く女性の服装の管理がしやすいことが挙げられます。制服であれば一律なので、汚れがついていないか、ボタンがしっかりと止められているかといった簡単なマニュアルで管理することができるでしょう。

一方私服であれば、働く上で常識の範囲内での服装を身につけることが求められます。ただし常識の範囲内という表現はとても曖昧であり、どんな服装がよくて、どんな服装がよいのかをはっきり明記することはとても難しいです。

常識の捉え方は個人により微妙に異なるものです。Aさんの服装は良くて、Bさんの服装はなぜダメなのかといったふうに、服装で揉めることもあり得ます。男性上司の言い方によっては、注意された女子社員はセクハラと捉えることさえ考えられるでしょう。

そういった人による不満や企業側の管理の煩わしさを解消する上では、制服を採用することは大きなメリットと言えます。

企業にとってのデメリット

一方で、制服を採用することで生じるデメリットとしては、当然のことですが制服を用意するためのコストがかかります。まして従業員の体型は様々で、それぞれに合わせたサイズの制服を企業は用意する必要があるのです。

最近では、制服が企業のイメージアップにつながると考えられるようになり、制服のデザインを有名デザイナーに依頼する企業も増えました。当然、今まで以上にコストがかかります。

女性社員にとってのメリット

企業側のメリットを紹介しました。では、女性社員にはメリットがどのようなメリットがあるのでしょうか。

仕事に行く服装を選ぶ手間が省ける

制服の存続を支持する女性社員にとっても多くのメリットがあります。男性であれば1着や2着のスーツで、違う柄のネクタイを何本か持っていればそれほど困ることはないでしょう。

一方、女性の場合には周囲の目を気にするあまり着るものにはこだわりたいと思うのは自然であり、なるべくなら毎日違う人の目を引くような格好で仕事をしたいと考えます。

でもそうするには毎朝仕事服を選ぶのは大変であり、何よりお金がかかります。仕事内容によっては私服が汚れることも考えられるでしょう。

また私服から制服に着替えることで、気持ちを仕事モードに切り替えることができるなど、オンとオフの切り替えがスムーズにできるといったメリットがあります。

女性にとってのデメリット

メリットを感じることの多い制服ですが、デメリットを感じてしまう人もいます。

たとえば、最近の制服はスカートやパンツなどいくつかのパターンがあり、それを自由に組み合わせて着るスタイルが主流のようですが、制服が採用されている会社では、誰もが同じデザインの制服を着ます。

なので、どうしても制服が似合う人とそうでない人の差がでてしまうのです。自分で制服が似合わないと思ってしまうと、それがストレスになることもあるでしょう。

また、時間ギリギリに出社したり、仕事が終わったらすぐ帰りたいと思っているときなどは、制服と私服の着替えを面倒だと感じる人もいるようです。