看護大学のお礼奉公について知っておくべきことまとめ:奨学金制度から転職時まで

看護師になるには、看護学校や看護大学といった学校で学び、その後系列の病院で仕事をすることが通例です。この系列の病院で仕事をすることを、お礼奉公といいます。

学校を出て働きながら給与をもらえるという意味では大変メリットのある制度ですが、お礼奉公をする場合に知っておくべきこともあります。

今回は、そんな看護大学のお礼奉公について知っておくべきことを7つ紹介するので、参考にしてみてください。

奨学金制度の仕組み

お礼奉公は奨学金を返還する方法のひとつです。お礼奉公について知る前に、まず奨学金制度のこともしっかりと確認する必要があります。

ここでは奨学金制度について紹介します。

奨学金は返還義務がある

奨学金の制度には給付型と貸与型があります。給付型は基本的に返還の必要がない奨学金です。一方、貸与型は、お金を借りることになります。

成績優秀の場合には、貸与型でも返還が不要なものもありますが、基本的には借りたお金を返すのが義務です。

支給金額が高いほど返還金額も高くなってしまう

奨学金は毎月支給されることになりますが、支給額が多いところがあったとしても安易に飛びつかないことが大切です。

月々の支給額が高いということは、その分、奨学金を多く返還しなければならないということになるので、注意しましょう。

お礼奉公は奨学金の返還方法のひとつ

経済的な理由で、学校に通うために奨学金の補助を受けることができますが、看護大学においてもこの奨学金制度があります。

基本的には奨学金は返還をしていきますが、その返還において大学と系列の病院とがタイアップし、卒業後の就職を斡旋し、その病院で勤務しながら返還をしていくことができます。

お礼奉公のメリットとデメリット

お礼奉公を決めた看護学生は在学中から就職先が決まっているので、将来への不安は少ないでしょう。しかし、厳しい条件や、ある程度の勤務年数が課せられることがあるようです。

ここではお礼奉公のメリットとデメリットを紹介します。

職場が決まっていて安定しているというメリット

看護学校を卒業したあとの就職が決まっているということで、学校の勉強に集中することができます。

経済情勢などの外的要因からくる就職難の問題を避けることができ、将来の安定をあらかじめ確保することが可能です。

国家試験に1回で合格することが条件

お礼奉公が確約されるのは、看護師の国家資格をもっていることが条件となります。したがって、奨学金をもらい学校に通ったものの、国家試験に不合格となった場合には看護師になることができません。

病院側もある程度人材を確保できることを前提に、年度ごとの人員配置計画を立てているので、不合格の場合はその計画が崩れ、損失となります。このような場合には、即時奨学金の返却を求められる可能性もるので、基本的には一発合格を目標として勉強をしましょう。

一定期間は勤務先が変えられない

奨学金を学校(系列病院)から給付、もしくは貸与された場合にはある程度の年数、その病院で勤務をしなければなりません。

たとえ、職場環境が合わなかったとしても、ある程度の年数はお礼奉公という形で働く必要があるので、奉公の年数や、勤務先の病院の診療内容・場所・住居環境などを把握しておきましょう。

お礼奉公をやめる場合の対応を確認することが大切

やむを得ずお礼奉公をする病院を辞めなければならない場合を考慮し、そのときどのような償いが必要であるかを確認します。

奨学金を貸与されている場合には、一括で返還をするという条件もあります。この場合、経済的な負担も一気に強いられ、自己破産をする方もいるようです。奉公をやめる場合の対応方法はきちんと確認をしておきましょう。