介護士から保育士に転職って簡単?仕事内容の違い、メリット、デメリット、転職方法を紹介!

2018年度から介護福祉士の資格保有者に対する保育士試験の一部項目が免除になったことはご存知でしょうか。

厚生労働省は、年々深刻化する保育士不足への改善策として、制度改正を行いました。

このような国の動きなどを受けて、介護士から保育士への転職を検討している人もいるでしょう。

今回は、介護士と保育士の仕事内容やそれぞれのメリット・デメリットについて紹介します。

人のお世話をするという点では共通点も多い2つの仕事ですが、転職後に失敗したり、後悔したりしないために具体的な違いを理解しておきましょう。

介護士と保育士の仕事内容の違いについて

まずは介護士と保育士の仕事内容の違いについて紹介る前に、まずはそれぞれの仕事に関する特徴について以下で紹介します。

介護士の仕事内容と特徴

介護士とは、介護福祉士の資格などを保有している人であり、主に高齢者など生活において介助が必要となる人の生活補助を行うことが仕事になります。

介護士の仕事の特徴としては、介護の方法にもさまざまな種類があることで、仕事内容や働き方にも幅があることです。

例を挙げると、要介護者が入居する介護施設での入所型介護や、デイケア施設で自宅から通いでくる要介護者への通所型介護。また外出が困難な要介護者の自宅に訪問して身の回りの手伝いを行う訪問型介護などです。

このため、仕事場所や勤務体系にバリエーションがあることが介護士の特徴といえます。

保育士の仕事内容と特徴

保育士は、保育園(保育所)で1歳未満の乳児から小学校通学前の幼児を対象とした身の回りの世話を行いながら、基本的な社会マナーを身につけさせ、健康管理を行うことが仕事になります。

仕事に関する特徴としては、単純に子供を預かり、世話をするだけでなく、小学校への通学に備えた基礎教育を行うことがあり、幼児教育に関わることができる点にあります。

介護士も保育士も、高齢者や乳幼児を支える仕事として社会的要請が多く、需要も高くなっています。

介護士のメリット

ここまでそれぞれの仕事内容や、その特徴について紹介しました。

次に、介護士の仕事におけるメリットを解説します。介護士に関する仕事のメリットは以下の2つが挙げられます。

地方でも求人が多くあり、今後ニーズが増していく職業である

地方都市での就職が厳しい現状でも、介護関連の仕事は地方でも求人が多く、高齢化が進んでいる地方ほど多くの求人があるのが特徴です。

また、高齢化が進み、医療の発達などから寿命も長くなる今後においても、需要は伸び続けるでしょう。

働き方にバリエーションがあるので、自分のライフスタイルにあわせた働き方ができる

介護方法のスタイルが多岐にわたるため、働き方を選択することができることもメリットになります。

勤め先によっては、地方の出身地で、子育てをしながら空いた時間で訪問介護を行うといった選択をすることができます。ワークライフバランスを重視する方にはおすすめの仕事と言えるでしょう。

介護士のデメリット

次に介護士として働くことのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。介護士のデメリットは以下の2つになります。

給与水準が低い

介護関連の仕事の給与水準が低いということは、社会的な課題として早期改善が求められています。

高齢化のスピードに法律や仕組みの整備が追い付いていないために、介護士に対する十分な報酬提供にまで手が及んでいない現状があります。

排泄処理や入浴介助など、身体的な負担だけでなく精神的なストレスが大きい

要介護者の生活全般のサポートを行ううえでは、排泄物の処理や入浴介助といった精神的なストレス負担が大きい業務が必須です。

そのため身体的な負担に加えて、精神面でのストレスも大きなものとなります。

保育士のメリット

次に保育士のメリットを見ていきます。保育士の仕事におけるメリットとしては以下の2つが挙げられます。

都市部での求人が安定していて、景気などに左右されにくい

東京などの都市部では、待機児童問題が発生しており、保育園や保育士に対するニーズは増え続けています。

景気動向などの社会変動の影響を受けにくい職業でもあり、比較的安定した就業が望めます。

女性のライフサイクルに対応した働き方に職場理解が得られやすい

保育士の9割以上が女性です。そのため結婚や出産にともなう休職からの復帰や、育児を行いながらの勤務についてのサポート体制、職場での理解が得られやすい環境にあります。

家庭と仕事を両立したいという方にはおすすめの仕事と言えるでしょう。

保育士のデメリット

次に保育士の仕事のデメリットを2つ紹介します。保育士の仕事におけるデメリットとして、以下の2つが挙げられます。

業務内容が多く、長時間労働や自宅への持ち帰り業務が多い

保育園の開園時間は朝7時から夜7時という施設が多く、シフト制での交代勤務とはなるものの、朝早くからの出勤や夜遅くまでの残業などが日常的に発生します。

また、日中の園児対応以外にも運動会や発表会などの行事も多数あるため、対応すべき業務が多く、自宅に持ち帰っての業務なども多くなりがちです。

具体的な業務の内容としては、日案や週案の作成、保護者への連絡帳の記入や保育園だよりの作成、行事の企画から準備までが挙げられます。

給与水準が低い

上記の負担を考えると、けっして給与水準は十分なものとは言えないのが現状となり、楽な労働環境とは言えないでしょう。仕事を持ち帰ることになれば、当然給料は発生しません。

また、勤務先の園によっては、サービス残業が多い場合もあります。

介護士から保育士への転職方法について

以上までで介護士と保育士の仕事内容の違い、メリット、デメリットについて紹介してきました。

では実際介護士から保育士への転職を考えた場合、どのような方法で転職することが出来るのでしょうか。

転職方法として一般的なものは以下の通りになります。

・ハローワークに登録する

・求人サイトから仕事を探す

・転職エージェントを利用する

・公務員試験を受ける

保育士への転職について保育所の区分によって方法が大きく異なります。

民間が運営している保育園の場合には、一般企業への就職同様にハローワークや人材紹介サービスなどを通じた応募が可能となります。

一方、公立の保育園への就職の場合は、運営をする自治体での公務員試験を受験し、合格する必要があります。

まずは、民間か公立かどちらの保育園で働くかを検討することからはじめましょう。

介護士から保育士へ転職すべき人とは

それでは介護士から保育士への転職をすべき人とはどのようなタイプになるのでしょうか。

以下のようなタイプの人には、介護士から保育士への転職をオススメします。

・幼児教育に関心があり、高齢者ケアよりも子供に関わる仕事を望む人

・高齢者介護に対して、強いストレスを感じている人

介護士と保育士はサービスの提供者が異なるものの、人の世話をするといった点など仕事の中での共通点が多く存在します。

保育士の資格を新たに取得する必要があるものの、ほかの仕事に比べると転職のハードルは高くはありません。

ただ、給与水準や身体的な負担が大きいなど変わらない部分もあるので、保育士として自分が何をしたいのかをしっかり考えることが重要になります。

まとめ

介護士から保育士への転職については、国としても制度改正などを行って環境面でもハードルが下がってきています。

仕事内容においても共通する部分が多く、比較的スムーズな転職が行える仕事と言えるでしょう。

その分、デメリットとして共通する部分も多くありますので、転職の目的やそれぞれの特徴を理解して、後悔のない選択をするようにしましょう。